現在の上司を尊敬できない人が約70%

総合転職エージェントの株式会社ワークポートは、全国の転職希望者とSNS利用者255人を対象に、【上司との関係】についてアンケート調査を行い結果を発表した。

現在の上司は尊敬できる人か質問したところ、69.8%が「いいえ」と回答し、多くの人が、上司を尊敬できないと感じながら仕事をしていることがわかりました。

尊敬できないと思ったエピソードを聞いたところ、「話を聞いてくれない」(30代・男性・営業)、「自分の保身しか考えない」(40代・男性・コンサルタント)、「気分によって態度がコロコロ変わる」(40代・女性・事務)といった意見が多く、尊敬できないとされる上司の特徴として「部下の意見を聞かない」「感情的」「自己中心的」が挙げられる結果となりました。

現在の上司を尊敬できると回答した人に、尊敬できると思ったエピソードを聞いたところ「傾聴・共感の姿勢で話を聞き的確で具体的なアドバイスをくれる」(30代・女性・事務)、「守ってあげられるところは全面的に守ると言ってくれた」(40代・男性・営業)、「自分のミスを感情的にならず冷静に注意し成長を促してくれた」(30代・男性・接客販売)といった意見が挙げられました。尊敬できる上司になるためには、「部下の話を聞いて意思疎通できる力」「感情的にならず冷静に指導できる力」「部下を守るため些細な変化に気づける広い視野」が重要になってくると考えられます。

対象者に上司の立場だったら自分は優秀な部下だと思うかと質問したところ、65.1%が「いいえ」と回答しました。上司のことを尊敬できず不満を抱える人が多い一方で、自分のことを優秀な部下だと評価する人は34.9%という結果になりました。

自分を優秀な部下だと思わない理由では、「目標を達成できていないので」(20代・女性・医療福祉介護)といった、自分の実力不足を理由にしたものと、「上司の言うことに常に従うことはないから」(40代・男性・システムエンジニア)といった、自分の上司に対する態度を理由にしたものに大きく分かれました。おなじく、自分を優秀な部下だと思う理由についても、「数値目標はすべて達成できているから」(30代・男性・営業)といった仕事の成果を理由にしたものと、「上司の苦手な部分をそっとカバーしている」(40代・女性・管理系)といった上司との関わり方を理由にしたものに大きく分かれました。部下として優秀か否かを判断する際は「仕事の成績や成果」と「上司との関わり方」が主な判断材料となるようです。


調査内容 :上司との関係について        

調査対象者:当社利用者とSNS利用者

有効回答 :255人              

調査期間 :2019年1月9日~1月25日

ワークポート調べ https://www.workport.co.jp/