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若年層の10人中3人が自殺念慮、10人に1人が自殺未遂を経験。

日本財団は、2016年から実施している大規模な自殺意識調査の3年目として昨年の回答者に対する継続調査(回答数15,362人:調査1)と、新たに若年層に絞った補充調査(回答数3,126人:調査2)を2018年11~12月にかけ実施。

この結果、調査1では、過去に本気で自殺を考えたことがある(自殺念慮)人の68%が最近1年にも本気で自殺を考えたとするなど引き続き高い数字となっているほか、1年間に新たに自殺未遂を経験した人も77%と同様に高い数字となっていることがわかった。

2016年(第1回)時点で「本気で自殺したいと考えたこと(自殺念慮)」が1年以内にある者を2017年、2018年と継続して調査した。結果、2017年時点では、67%が「本気で自殺したい」気持ちが継続、2018年時点では68%が継続していた。

自殺未遂について調査した結果、2016年時点で自殺未遂を1年以内にした者は、2017年時点で55%が繰り返し経験、2018年時点でも77%が再経験していた。

若年層(18歳~22歳)のうち、「本気で自殺したいと考えたことがある(自殺念慮)」と答えた者は、男女平均で30%(男性26%、女性34%)に及んだ。また、自殺未遂経験があると答えた者は11%(男性9%、女性13%)にのぼった。

「本気で自殺したいと考えた」原因は具体的にはどのようなものだったか、その内容についての質問に対し、男女計で学校問題が48%となり、更にそのうち49%が学校問題における「いじめ」を原因に挙げている。


■第3回自殺意識調査

目的  :自殺意識に関する実態把握

実施主体:日本財団

調査日 :2018年11月22日(木)~2018年12月7日(金)

調査方法:インターネット調査(アンケート登録モニターによる回答)

対象

(1)継続調査 有効回答数:15,362人…続紙「調査対象」参照

(2)補充調査(18~22歳) 有効回答数: 3,126人…続紙「調査対象」参照

分析内容:

1.日本全国の自殺に関する経験(自殺念慮、自殺未遂)およびその原因<継続調査>

2.若年層の自殺に関する経験(自殺念慮、自殺未遂)およびその原因<補充調査>

3.自殺念慮・自殺未遂のリスク(自殺念慮・自殺未遂のリスクが高い人の特徴、若年層の自殺念慮・自殺未遂のリスク、自殺リスクを高める要因、自殺リスクを抑える要因)


https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/suicide_measures