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約90%がテレワークの経験なし!「テレワーク」について調査を実施

総合転職エージェントの株式会社ワークポートは、全国の転職希望者413人を対象に、【テレワーク】についてアンケート調査を行い結果を発表した。

現在の会社(直近の会社)はテレワークを導入しているか聞いたところ、「いいえ」と回答した人が68.8%、「わからない」と回答した人が13.1%、「はい」と回答した人が18.2%となりました。今年3月、国土交通省が発表した「平成30年度テレワーク人口実態調査」では、勤務先にテレワーク制度等が導入されていると回答した人の割合が19.8%と報告しており、本調査の結果とあまり相違ないことから、テレワーク・デイズ2019実施前と現状を比較して結果はあまり変化していないことがわかります。

現在の会社(直近の会社)はテレワークを「導入している」と回答した75人に、テレワークの対象者は誰か聞いたところ、57.3%が「一部社員」、42.7%が「全社員」と回答しました。また、同対象者に現在の会社(直近の会社)はテレワークの実施に積極的か聞いたところ、「非常に積極的」、「やや積極的」と回答した人が合わせて80.0%となりました。一方で、「積極的ではない」、「まったく積極的ではない」と回答した人は合わせて20.0%おり、中にはテレワークを導入していても名ばかりの制度になっている企業もあるようです。

さらに、どんなときにテレワークが認められているか聞いたところ、いつでも認められているといった回答が目立ったほか、「1ヵ月に4回までテレワーク可能」(20代・女性・営業)、「水曜日は奨励曜日となっている」(40代・女性・管理)といった、会社で定められた日数や曜日などに従えばテレワークが可能であるといった回答がいくつか見られました。また、「災害、インフルエンザなど出勤困難な状況のとき」(40代・男性・システムエンジニア)、「妊婦やけがなどで通勤困難な事情がある人のみ」(40代・男性・その他)といった、通勤や出勤が難しい場合のみ制度を利用できるといった意見も挙がり、テレワークは特別な理由がないと利用できない制度だと考える企業や人がまだまだ多いことがうかがえます。

対象者に、これまでにテレワークをしたことがあるか聞いたところ、87.9%が「いいえ」と回答し、「はい」と回答した人はわずか12.1%でした。約90%の人がテレワークをしたことがないと回答していることから、まだまだテレワークは定着していないことがうかがえます。

「はい」と回答した50人にテレワークで仕事をするメリットとデメリットを聞いたところ、メリットについては通勤時間がかからない点や満員電車による通勤時のストレスが解消されるといった点を挙げる意見が最も多く見られました。デメリットについては、意思疎通の難しさを挙げる意見や仕事とプライベートの気持ちの切り替えに苦戦するという意見が多く見られました。

対象者に、テレワークをしたいと思うか聞いたところ、「思う」、「どちらかといえば思う」と回答した人が合わせて73.6%、「思わない」、「どちらかといえば思わない」と回答した人が合わせて26.4%となりました。「思う」、「どちらかといえば思う」と回答した304人にその理由を聞いたところ、通勤時間をカットしてプライベートを充実させたいとの意見が多く挙げられました。また、働き方の多様化を支持する意見も散見され、自分のライフスタイルに合った働き方を望む声が見られました。仕事をしながら家族との時間を作れるようになったり、育児や介護の必要があっても仕事に就けたりと柔軟な働き方が容認されることによって働き手の幅も広がると考えられます。

「思わない」、「どちらかといえば思わない」と回答した109人にその理由を聞いたところ、仕事と生活の境界線が曖昧になるのではないかと懸念しているようすがうかがえました。また、テレワークという働き方自体を知らないといった声も多数見られ、テレワークの認知度の低さを表す結果となりました。


調査内容 :テレワークについて

調査対象者:当社利用者

有効回答 :413人

調査期間 :2019年8月6日~8月13日

ワークポート調べ https://www.workport.co.jp/